新学術領域「共創言語進化」主催で実施している共創言語進化セミナーの第2回(9/4実施)
の録画を9/28まで期間限定で配信しております。
ご興味のある方、ぜひ登録サイトよりお申し込み下さい。動画リンクをお知らせさせていただきます。
(なお、第3回は10/1午前にProf. Terrence Deacon(UC Barkley)、第4回は10/13夕方に小林春美氏(東京電機大)を予定しています。また、第1回のProf. Luc Steelsの動画も9/16まで限定公開中です。 https://forms.gle/QrAqMjjhywuAtvSU6 )
講演者:佐野勝宏 (東北大学東北アジア研究センター 教授)
タイトル:道具にみる階層構造の発達と言語
登録サイト: https://forms.gle/xtHX8sJjK4TKnyNn9
使用言語:日本語
概要:
人類の道具の発達史をレビューし、道具における階層構造の発達過程を見ていく。特に、弓矢などの複合的な連鎖構造を持つ狩猟具と言語の階層構造の共通性に着目し、この技術が出現・拡散していく過程を研究した成果について紹介する。その上で、複合的な連鎖構造を持つ狩猟具とそれ以前の初期の組み合わせ道具や左右対称な石器を比較検討し、人類が言語に見られる再帰的結合を操作する認知基盤を獲得した時期について議論する。
参考文献:
Sano, K, et al., (2019), The earliest evidence for mechanically delivered projectile weapons in Europe, Nature Ecology & Evolution, 3(10), 1409-1414. https://www.nature.com/articles/s41559-019-0990-3
Sano, K, et al., (2020), A 1.4-million-year-old bone handaxe from Konso, Ethiopia, shows advanced tool technology in the early Acheulean, Proceedings of the National Academy of Sciences, 117(31), 18393-18400. https://www.pnas.org/content/117/31/18393
佐野勝宏氏について:
ケルン大学先史・原史学研究所にて学位取得後、東北大学文学研究科、東京大学総合研究博物館、早稲田大学高等研究所を経て、2019年より東北大学東北アジア研究センター教授。新学術領域「共創言語進化」人類進化班研究分担者。
人類の進化史、狩猟具の投射技術の発達などを専門とし、ホモ・サピエンスの生物学的特性を理解するため、人類進化と道具の製作・使用体系の発達史に関する研究を進める。
http://www.cneas.tohoku.ac.jp/staff/sano/sano.html