[終了しました]第4回共創言語進化セミナー見逃し配信(10/31まで)


新学術領域「共創言語進化」http://evolinguistics.net/ 主催の共創言語進化セミナー、
第4回の小林春美氏のセミナービデオ見逃し配信のお知らせです。

なお、第3回セミナー「The symbol un-grounding process and the semiotic basis of grammar and syntax」(Prof. Terrence W. Deacon)も10/20まで閲覧可能です。
(第3回の講演内容→ http://evolinguistics.net/event/?id=event990 、視聴申し込み→ https://forms.gle/oJFNcX3mBky4chuE6 )

第4回共創言語進化セミナー見逃し配信
タイトル: 人はなぜ言語と重複するジェスチャーをするのか
(Why do people use language-redundant gestures?)
講演者: 小林春美 (東京電機大学大学院教授)
言語: 日本語
閲覧期間: 2020/10/16~31
申し込みサイト: https://forms.gle/YYe2qxCmcpafJs6N9
概要:
 ヒトは言語を使うようになる前でもジェスチャーなど非言語情報によりコミュニケーションをしていたと言われている。その後ヒトは言語を獲得したのちも、ジェスチャーを手放すことなく、両方を使うように進化した。これはなぜなのか。言語では表現しずらいことをジェスチャーが表現できるから、という補完の機能の説は納得しやすい。しかしこの説では、言語と一見完全に重複している状態でジェスチャーが産出される場合について説明できない。
 本講演では発話と同時に産出されるジェスチャー(co-speech gesture)に注目し、redundantなジェスチャーは、言語構造解釈の曖昧性を低減できるから、という新しい説を提案する。日本語の「黒いしっぽの大きな猫」という句は、複数の意味解釈が可能である。成人にこの句を言いながらジェスチャーをしてもらうと、ジェスチャーの産出は指定された異なる意味を持つ言語構造によく対応することを見出した。言語発達の観点からもジェスチャーが言語構造の曖昧性低減に役立つことが示唆されることから、言語と重複するジェスチャーが言語進化に果たす役割を考察する。

小林春美氏について:
米メリーランド大学大学院にてPh.D.(発達心理学)。東京電機大学理工学部教授。新学術領域「共創言語進化」認知発達班班代表。言語科学会会長。
言語発達を、非言語情報であるジェスチャーや視線方向との観点から研究している。

参考文献:
– Kashiwadate, K., Yasuda, T., Fujita, K., Kita, S., & Kobayashi, H. (2020). Syntactic Structure Influences Speech-Gesture Synchronization, Letters on Evolutionary Behavioral Science, 11(1), 10–14. DOI: https://doi.org/10.5178/lebs.2020.73
– Kashiwadate, K., Yasuda, T., & Kobayashi, H. (2019). Do people use gestures differently to disambiguate the meanings of Japanese compounds?. Cognitive Science Society Meeting pp. 527-531) (Student Travel Grants Award受賞)

共催:科学研究費補助金基盤研究(B)「再帰的結合と身体性を基盤としたアブダクションによる他者意図推定の研究」